1カ月間毎日、多摩動物公園に行ってみた。5日目

 本日は多摩動物公園に気初めてから初めての土日だった。平日に比べて明らかに人が多く、子供連れから年配まで広い年齢層の方々が来園してくれていた。

 出張メロンパンカーも来ていた。買わなかったけど。

 いつもは10:30くらいに来て、一時間ほどぶらぶらしてから帰るのだが、今日は気分で開園と同時に来てみた。夏場は時間が早ければその分涼しいので今後は開園時間の9:30に行こうかと思う。

 心なしか動物たちもいつもより活発な感じがして狼なんかは前来た時より元気だった

前の狼

今日の狼

 死んでいた狼が蘇ったのち蘇った状況をいまいち吞み込めずテンパっているようにも見えた。一匹狼という言葉には、孤高に一人、気高く生きるみたいな意味合いが含まれているがそんな様子はみじんも感じらず、一人では小便に行くのも気が引けるのでみんなで行けるタイミングを常にうかがっていたら膀胱が大きめに発達しました、とでも言いたげな顔でこちらを見つめていた。はるか昔、己のプライドだけをたよりに、広大な荒野の中へ一人旅立つ狼男がいたとしよう。そいつが多摩動物公園にやってきて、この犬みたいな狼を目の当たりにしたときなんと言うだろうか。きっと、「ေက်းဇူးအမ်ားႀကီးတင္ပါတယ္ ။」とかいうんじゃないかなと思う。

 そんなことより、狼男というやる気のないネーミングセンスが一カ月マンは割と好きだったりする。フェニックスやフェンリルなどの獣100%系の架空生物はカタカナで切れ味のいい名前つけてもらいがちなのに比べ、獣人や亜人のたぐいに属する伝説上の連中は割とザコい印象を持ってしまうような名前を付けられがちである。

狼男、ねずみ男、など、○○男、のようにけつに男がつくとたちまちもっちゃりとして間の抜けたイメージが浮かんでくる。何かいい代替案はないかと少し考えて、狼漢が出てきたが、通常の一般狼男に比べて眉毛が少し太くなり、お祭りを運営する側に属していそう、なくらいしか印象の変化がなくあまりよくない。

 大神益荒男半ズボンがいいかなと思う。なぜかわからないけど狼男は真っ赤な瞳を光らせ、理性を失った状態で半ズボンをはいているイメージがあるので、半ズボンは欠かせない。絶対マスト。それにたけだけしい印象も益荒男部分でカバーでき、狼を大神と変えることで神聖なかんじを醸し出すこともできる。

 ただ、一瞬、聖遺物的な感触を与えてしまうかもしれない。古びた暗い祠の中央に、ピンク色のプラスチックハンガーに引っ掛けられた半ズボンが祭られている様子を想像してしまうかもしれないが、別に構いません。好きに生きてください、ありがとうございました。