1カ月間毎日、多摩動物公園に行ってみた。22日目

こんにちは、「こんにちは」なのか「こんにちわ」なのかどっちが正しいのかわからないが、両方をバランスよく使って生き残ったほうについていこうと思う。

 つるみたいな鳥、名前は覚えてない。動物園において鳥は、メインを張れるパワーを所持しておらず、基本的には隅に追いやられている。しかも、飛んで逃げて行くことを阻止するために大きな鳥かごに覆われているので観察しずらい。主役にはなれない理由がたくさんあるが、一カ月マンが小学生くらいの頃、ある鳥が多摩動物公園内で燦然と輝いていた。

 それは、クジャク。なんと多摩動物公園では一昔前、クジャクを園内で放し飼いしていて、男子便所で身だしなみを整えている姿や、おんどりのケージの前を挑発的に通り過ぎていく様子を間近で見ることができたらしい。ただ今ではその姿は見られず、なんともさみしいものですね。

 クジャクといえばやっぱり、あの何の意味もないように見えるでかすぎる羽でしょう。調べてみると

  • 整った羽を持つ個体は、寄生虫などに冒されていない健全な個体であると同時に生存に有利な遺伝子を持つことをアピールでき、優先的に子孫を残せるという説(オネストアドバタイズメント理論
  • 捕食されやすい長い上尾筒を持つことで、健全な個体であると同時に生存に有利な遺伝子を持つことをアピールでき、優先的に子孫を残せるという説(ハンディキャップ理論
  • 長い尾羽を持つオスの遺伝子と長い尾羽のオスを好むメスの遺伝子が互いを選択した結果、オスの尾羽が長くなったとする説(ランナウェイ説

    ja.wikipedia.org

    などいろいろな説があるらしいが、よくまあ考え付くなあと感心する。何でそんなにでかい羽根を携えているかクジャクに聞いても、知りませんの一点張りで不機嫌になられるだけだろうし、過去に戻りすべてのクジャクに一匹ずつ同じ質問をしても同じことだろう。正直、クジャクの羽がなぜこんなになっているか確かに不思議に思うが、それを検証してみようとはみじんも思わない。おそらく、とんちきなクジャク好きが、採算度外視で、熱意のみでひりだした説なのだろうが、もっとやっちゃってほしい。      

   おそらく真実は誰にもわからず、たとえ真実を突き止めたとしてそれが何になるわけではない。たまたまでかい羽根になった説が一番有力だと一カ月マンは考えているが、それが真実だとしても、何も言っていないのと同じだろう。人間生活全般は極端に考えればなんになるわけではなく、なんにも言っていないのと同じことなので、皆さん気楽にやっていきましょう。 ありがとうございました。